喫茶店での食器洗いでのヒント
プロフィール 知的障害 50代 女性
説     明  喫茶店での作業の中の食器洗いは、裏方でありながら、営業を続けていく上では、とても重要な作業のひとつです。
 また、忙しい中でもテンポ良く丁寧に食器洗いの作業を分担しておこなってくれるAさんは、貴重な戦力となる店舗スタッフのひとりです。
 ところがある日、ホットドリンク類やデザート類につけるスプーンやフォークの本数が、いつのまにか少なくなっていることに店舗スタッフが気づきました。
 原因を探していくと、テーブルから下げてきたデザートの包装紙等に、スプーンやフォークが混じってしまっていることがわかりました。その結果、本数が減ってきていたのです。その減る速度がこのところ速くなってきているのでした。
 これを防ぐための方法はどうしたら良いのか考えてみた内容です。
支援内容 @
 まず初めは、引いてきた食器の中にある包装紙に、スプーンやフォークが混じっていないかを必ず確認してもらうように、口頭で話をして、スプーンやフォークがなくなると仕事をするのに困ることも説明しました。
 するとAさんは、「わかった。ちゃんと見てるよ。」と納得をしてくれます。
 それでしばらく様子を見ていましたが、忙しくなると確認はなかなか難しいことがわかりました。

A
 そこで、デザートの包装紙等を集めた場所にスプーンやフォークが混じっていないかを、毎日の夕方に確認をしてもらうことにしました。
 この方法で、Aさんも一生懸命に見つけてくれます。
 ただ、毎日この作業をおこなうのは、結構な時間がかかりますし、確実に見つけ出すことができない時もありました。

B
 最終的には、まずはスプーンとフォークのある本数を数えておいて、毎日、最終の食器洗いと片付けが終わった後に、スプーンとフォークの本数を数えてもらっています。
 あるべき数の本数が無かった日だけ、他に置き忘れていないかを確認した上で、デザートの包装紙等に混じっていないか確認してもらいます。
 探して出てくるとAさんも安心ができるようですし、本数が足りないと探す作業をしないといけないので、混じってしまわないようにしようとする気持ちも持つことができるようにもなっています。
考察  お店でスプーンやフォークが無くなると「困る」という実感を、Aさんにいかに理解してもらうかが一番のポイントであったと考えています。
 自分で本数をかぞえてもらうことが、それを自分のこととして実感してもらえることにつながりました。
 また、職場で何か課題が出てきた時に、すぐには解決策が浮かばない時もあります。しかし、そんな時もあきらめずに、じっくりと順を追って対応法を粘り強く考えていくと、最終的によい方法が見つかる場合もあります。