働く体験を積み重ねる
プロフィール Cさん 知的障害(ダウン症) 支援学校高等部2年生 男性
説     明  これまで、学校から短期間の職場実習には数回行ったことがあるものの、まだまだ家と学校以外の場所での活動体験をする機会は少ないため、家族で利用したことがあり馴染みのある場所である「喫茶るうぷライフプラザ店」で2日間だけの「働く体験」をすることになりました。
 支援学校の先生からプロフィール紹介をしてもらったところ、親元では甘えが出てしまうところがあるが、学校ではしっかりとした面が見られるとのことでした。次は、学校の先生がそばにいない場合がどうなのかを、体験を通じて知りたい、とのことでした。
 目標は「社会体験」ということで実習に臨んでもらいました。
支援内容 ◇親元から離れて活動をしてもらう。
・行き帰りの通勤は、母親と一緒に来るので、親から離れて職場に入ることから始まりました。
・1日目は、学校の先生も一緒にCさんを迎えました。
・2日目は、先生はいませんでしたが、喜んで仕事に入れました。

◇多くの作業を体験し、自信を持ってもらう。
@食器洗い
食器洗いも工程に切り分けてみると、食器を拭いたり棚に片付けたりするのが得意でした。
A接客
これから挑戦していきます。
B片付け
お客さまが帰ったあとに、食器をひいてテーブルを拭くのも得意です。
Cコーヒーを入れる
マシーンのボタンを押す手順だけをしてもらいましたが、高度な仕事にもチャレンジしてもらい、目標をみつけてもらいました。

◇作業指示の方法
作業の指示への返事は全部「イヤ」でした。それでも時間をかけてでも作業をしてもらうようにして、責任感を持ってもらえるようにしました。また、そばに職員がいると甘えて頼ってしまう面があったので、作業を伝えたあとは、少し離れた場所で見守るようにしました。
すると、自分で作業ができたこともありました。

◇休憩時間
お昼の休憩は交替でとるので、休憩時間が終わったらひとりでも戻って来るために、休憩が終わる時間の時計の絵を描いて渡しておき、休憩場所の時計が同じ形になったら戻ってくるように伝えました。
けれど休憩時間中にマンガを夢中で読んでいて、時計を見るのを忘れてしまい、自分で戻ってくることはできませんでした。
次回はタイマーをセットして持ってもらうのがいいかと考えています。

◎考察
障害のある学生にとって、社会体験ができる場所は極端に限られています。
障害のない学生は高校生の頃からアルバイト等を通じて社会体験や働く体験ができますが、障害のある学生は、そんな機会ですら奪われていると言えるのかもしれません。
親元や学校などの保護される環境から出て活動することは、自立して生きていくための第一歩としてとても大切な時間だと考えます。
そこで、社会の一員として必要とされる喜びを感じてもらえるような支援をしていきたいと考えています。