発達障害があり精神障害の診断がある方への環境設定の工夫
プロフィール 躁うつ病・アスペルガ−症候群 男性 25才
説     明  大学卒業後企業に就職するが、半年ほどで離職を繰りかえしていた。その後初めてアスペルガー症候群と診断を受ける。離職がきっかけで精神科を受診し、躁うつ病と診断される。午前中の1時間30分はアルバイトをしたあと、地域活動支援センターに通っている。発達障害者支援センターで継続相談を受けている。精神障害者社会生活適応訓練事業を通じて週1回午後の勤務から開始した。
支援内容 @勤務を開始する前にケース会議を本人と保健所の担当保健師、地域活動支援センターの担当者でおこない、おおまかな支援のポイントを確認した。その内容は@明確な指示がないと混乱する場合があるA「てきとうにしておいて」というのは避ける、というものだった。発達障害者支援センターでの継続相談により週に1回の勤務から開始となる。
A仕事の棚卸しをおこない、作業スケジュールを作成した。
 ◇職務分析し、本人からの事前聞き取りで仮にいったんスケジュールを作っておき、実際の勤務開始したのちにアセスメントにより修正をおこなった。

Bこのスケジュールの中に、気持ちの変化を記入するための顔文字マークを入れて、仕事に来た時と仕事を終えた時の気持ちのマークにしるしをつけてもらうようにした。
 (※これは、他の事業所で活用されていたものを応用させてもらったもの)
 ◇作業前の気持ちの状態を把握することで作業内容の変更などが可能になり、作業終了後の気持ちの状態を確認することで、次回からの作業量の調整などが可能になると考えたもの。
Cスケジュールには手順・道具・注意点も盛り込んだ。
 ◇口頭での指示ではなく、視覚的な指示が可能とした。
 ◇毎日決まったペースで仕事をしてもらえた。
 ◇これ1枚を見れば作業ができるので、その都度職員に作業指示を聞くことはなかった。
Dこれにより、支援のポイントはクリアでき、日々の業務をスムーズにおこなってもらうことができた。