「字を覚えたい」欲求から仕事の幅が広がった例
プロフィール 知的障害 30代 女性
説     明 喫茶店で仕事をしている中で、字を覚えたい欲求が芽生えた事例です
知的障害のあるA職員(喫茶店のホール係)は、字が書けないためお客さんの注文を聞いた後、別の従業員に頼んで伝票を書いてもらっていましたが・・・
支援内容

@ある日、「字を覚えたい」と訴えてきたAさん。驚いた周囲の職員がその理由を聞くと、「他の人に注文をとられたくないから」と言うのです。

Aもちろん、注文を横取りしているわけではないのですが、Aさんにとってはお客さんの出されたオーダーを、自分の手で伝票に書きたいという思いが強まっていったようです。

Bそこで、店舗スタッフが協力し合い、休憩時間中に、「あいうえお」の平仮名・片仮名や、「正」を使って数字を表すこと、更にはホットコーヒーは「H」と記すことなどを、順番に覚えていきました。

CAさんは、小中高と12年間の教育を受けていたのですが、その頃は、「字を覚えたい」などとは思わなかったようで、また周囲も無理と思ってしまっていたようです。

Dしかし、「働く」ことを通じて、Aさんは新たな能力開発に自らチャレンジし、周囲もそれに協力したのであり、私たちは改めて「労働」の持つ力の大きさ、自己実現の可能性を実感しました。